その2 |
|
|
地名の由来:平貞能は平家の落人としてここ仙台市(旧宮城町)の人里はなれた場所まで来て、ここに隠れ住んだ。名前が判らないように
平貞能(さだよし)の「さだよし」に当て字で「定義」を当て、「じょうぎ」と呼ばせたもの。それが、地名になりました。
お寺の本尊:平安末期の平家の武将「平重盛」が平和祈願のために中国の欣山寺に黄金を寄進したところ、そのお返しに阿弥陀如来の軸(絵
)が贈られた。源平合戦・壇の浦の戦いで平家は敗れ、重盛の遺命で重盛の重臣であった平貞能は宝軸を守り続けました。1198年に貞能は
60歳の生涯を閉じたが従臣らが墓上に小さな堂を建てて宝軸を定義如来(じょうげにょらい)として祀った。1706年に従臣の子孫であった早坂
源兵衛が出家し(観蓮社良念上人)、その宝軸を本尊にして寺を創建しました。
人気の秘密: また、このお寺は祈祷を行う東北地方では珍しい寺です。 そもそもは漁師が豊漁を願ったところ効果抜群大漁になったこと
から始まったようです。下で説明しますが縁結び・子宝のご利益もあることから人気が有り、リピーターが多いのが特徴との事です。
ご祈祷代も2,000円の「紙のお札」からで、受付の方が別に高いのを勧める訳でもなく『ご利益はみな同じですから』と仰る…この辺が私には
『人気の秘密』では無いかと思っています。当地の神社の初穂料相場は、5,000円位ですから…。
霊験あらたかな定義さまには、定義講、地元漁師、農家の人々が正月や田植え前に豊作を祈願するため各地より訪れます。
また子授け、安産祈願も多いという。当日も、お腹の大きい方や生まれたばかりのお子さんを連れたご夫婦がたくさん見えられました。 |
|
|
(旧本堂)貞能堂とその内部。この堂の下に貞能公が埋葬されている。 |
|
|
天皇塚と連理のケヤキ。「安徳天皇」の遺品をここに奉り、目印に二本のケヤキを植えたところ「連理(二つが一緒に)」なった。
そこでこれをご神木(現在は枯れて株が残っているのみ)とし『連理の欅』と呼びます。
二つが一緒になったということから縁結びの神として参拝者が多い。 |
|
|
貞能堂の裏手側には「長命の水」があり、お持ち帰りの方もいます。 |
|
定義如来の五重塔 |
五重塔の一層目。木組みが美しい。 |
|
|
平成11年に約六年掛けて完成した新本堂。 本堂の前には、子宝観音様があります。
|
|
|
本堂の内部。 ロータリークラブがアメリカから招待した学生達も、興味津々で祈祷の様子を見学していました。 |
|
|