◆ 1 雄島 …この頁 ◆ 2 観瀾亭 ◆ 3 五大堂・福浦島 ◆ 4 瑞巌寺 |
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日本三景・松島。 かの松尾芭蕉も『奥の細道』でこう記しています。 だいたい言い古されたことであるが、松島は日本第一の美しい風景であって、全く中国で名高い洞庭・西湖に比べても恥か しくない。東南の方角から海を入れるようにして、湾の中は3里もあって、中国の名高い浙江のような潮をいっぱい満たしている。島々が数限りなく浮か んでいて、その中の高くそびえている島は天を指差すかのようであり、横たわっている島は並みの上に腹ばっているようである。あるものは二重に重な って見え、また三重にたたまれたようで、左の方に分かれているかと思うと、右の方につながっているように見える。背負っているような島もあり、抱いて いるような島もあり、抱いているような島もあり、まるで子や孫を愛するかのようである。 そんな松島をぶらり散策です。 先ずは雄島からスタートしましょう。 |
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JR仙石線・松島海岸駅を降りて右手に駅の裏側に抜ける通りが有ります。健脚の方なら徒歩で、そうでない方はタクシー を利用して『西行戻りの松( ※参考頁 )』のある高台に登ると松島湾内を一望できます。 |
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『雄島(おじま)』は、瑞巌寺にゆかりが深い島で高僧が修行を積んだ場所でも有ります。 ※雄島で修行していた見仏上人は、鳥羽上皇から松の苗木千本等を下賜された。これにより雄島が「千松島」と呼ばれ、いつしか松島全体を「松島」と 呼ぶようになったと言われています。 雄島は「御島」と表記され、島々でも由緒ある島である事から雄(ゆう)なる島=雄島となったようです。 湾内風景の右側・一番海岸寄りの小島が雄島です。 |
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海岸から短い橋を渡って、雄島に入る。芭蕉が陸続きと書いているが、ほんの少しだけ離れている。 右は、橋のたもとから見た雄島の姿。 |
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橋を渡ると、石窟が現れ仏像などが彫ったり、石仏が置いてある。昔から、僧の修行場所として有名であった。 右は、その上にある鞘堂に安置されている、稲荷神社。 |
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瑞巌寺の僧、雲居禅師の別室跡&座禅した石跡。 | 『頼賢の碑』 ここ雄島の妙覚庵、頼賢を称えた石碑。 中世日本三古碑の一つといわれている。国の重文。 |
裏側の湾に面した方に渡ると芭蕉・曾良の碑が有ります。 | 直ぐ近くの低地にある場所のここに以前、見仏上人が修行し た見仏堂が有ったとされる。 |
雄島からの湾内の景観。中央左がお馴染、五大堂。 | 観光船が行き来する湾内の景観。 |